5月6日(火)晴
今日、探したい本があって大学の図書館に行った。大学の図書館だけあり古びた本が多い。本を探しながら当然、それを眺めていたわけだが、妙に心落ち着くものを感じた。
最近は、文献なども少しずつCD-ROMなどデジタル化する傾向がある。この手のメディアは利点の一つに劣化しないということがあるわけだ。しかし、劣化するということもまた、利点になりうる。20年前の工学系の本なんていうのは、今となっては全く時代遅れなことが書いてあるし、その本の紙自体も色あせている。だが、その本の劣化の中に時代の進歩、そして歴史を感じることができる。
結局、目的の本は見つからなかったが、そんな感慨を持って図書館を後にした。